2009年9月 4日
BUSTIN' DOWN THE DOOR
久々に感動したドキュメンタリー映画のタイトルです。
直訳すれば「扉をブチ破れ!」。ちょいと表現を変えれば「閉ざされた扉ならノックせずに開けちまえ!」ってな感じになるでしょうか。
いきなりラディカルな表現で恐縮ですが、いったい何の話かというと・・・
1975年ハワイのノースショア(ハワイ・オアフ島の北側の海岸)で起こった一連の出来事を、もうすっかり大人になった当事者たちが、当時はタブーだったけど今だから言えることを含めて、興味深い歴史を語ってくれています。
当時の私にとって憧れの存在で、今でもヒーローに変わりがない主人公たち。おそらく私の年代からその上の諸先輩方にとって、時代の変革期の史実として感慨深い思いがあるはず。きっと涙なしには語れない方もいるだろうなぁ・・・。
そうそう、話の中身なんですが、当時サーファーにとって憧れのスポットであるハワイで、一旗上げようとやって来たオーストラリアと南アフリカの6人の若者がプロサーフィン、つまり職業としてのサーフィンの礎を築く物語なんですが、これが単純なサーフィンヒストリーじゃないんですね。なぜかというと、ベトナム戦争の後遺症に苦しむアメリカ、アメリカによって無理やり50番目の州にされたハワイの地と人々、そしてドラッグ、ヒッピーなど、複雑な時代背景と異なる文化の激しいぶつかり合いを、いやでも意識せずにはいられないのです。
異なる文化で育ち、異なる価値観を持った「よそ者」が自分の庭で大騒ぎした挙句、自分たちの心のよりどころである「aloha spirit」を汚されれば黙っていられるはずがない(自分もハワイ大学の中庭で地元の学生が「ハワイは我々のものだ!」って気勢をあげているのを目の当たりにしたことがあるのでこれは理解できる)
結果、6人の若者は摩擦の火種となり、やがて島全体を敵にまわしてしまい家から一歩も出られなくなってしまう・・・夢と希望、苦悩と挫折。
だがしかし、尊敬を集める一人のハワイアンが立ち上がり両者の仲介に入ったことで、溜まりに溜まった爆発寸前のエネルギーが正しい流れに導かれ、やがてサーフィン業界は何億ドルもの巨額マーケットに成長していくことになる。
これは、波乗りしかしたくない不良青年が「プロになってこれで生きていく」と決意した瞬間から、夢が現実的な目標になったことがよく理解できる。そしてそのプロセスにおいてまさに命がけ!?で戦ってきた結果、人間的にも成長して深みを増していくところに最も感動を覚えます。
サーフィンに興味がない方がご覧になっても、あのハワイでかつてそんなことがあったの??って必ず引き込まれること請け合いです。
レジェンドたちの現在の姿です。私よりちょい年上の元不良なオヤジたち・・・今だ健在なり
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